後付け(読み)アトツケ

デジタル大辞泉 「後付け」の意味・読み・例文・類語

あと‐つけ【後付け/跡付け】

江戸時代、客の乗った馬の後方に荷をつけること。また、その荷。武士の乗る場合は多く刀箱であった。
「―あけて路銀のうち十両、当分入り用に使ひ給へと渡せば」〈浮・新可笑記・五〉
芸者が付き添いに持たせる三味線箱1の刀箱に形が似ていたところからいう。
「―を持たせて芸者舟へ来る」〈柳多留・一四〉
遊女の後方から見張りとしてついて行く男。妓夫ぎゅう
「置き手拭ひして、―の男を待ち合はせ」〈浮・一代男・三〉
ある人の詠じた詩歌の末の字を最初の字として他の人が詩歌を作ること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android