当麻山口神社(読み)たいまやまぐちじんじや

日本歴史地名大系 「当麻山口神社」の解説

当麻山口神社
たいまやまぐちじんじや

[現在地名]當麻町大字当麻

当麻寺北西、岩屋越いわやごえ入口に鎮座。祭神瓊瓊杵ににぎ命・大山祇おおやまつみ命・木花佐久夜比売このはなさくやひめ命。旧村社。熊野新宮(西国三十三所名所図会)新宮(大和志)と称し、宝永七年(一七一〇)の棟札によれば万歳まんざい平田ひらた荘の鎮守で、享保七年(一七二二)大和国葛下郡当麻村明細帳(高津家文書)には今在家いまざいけ村・染野しめの村・勝根かつね村・大橋おおはし村・なか村・当麻村(現當麻町)鎌田かまだ(現奈良県香芝市)野口のぐち村・大谷おおたに村・築山つきやま村・有井ありい村・神楽じんらく村・大中おおなか村・岡崎おかざき村・池田いけだ(現同県大和高田市)の一五ヵ村の氏神とあり、「大和志」には「万歳荘十六村共預祭祀」とみえる。今在家・鎌田・野口・池田・勝根には若宮社があった。「延喜式」神名帳葛下かつげ郡の「当麻山口神社大、月次新嘗」に比定されるが、江戸時代の当麻寺付近古図(高津家蔵)には当麻寺境内に山口神社跡が記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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