当嵌(読み)あてはめる

精選版 日本国語大辞典 「当嵌」の意味・読み・例文・類語

あて‐は・める【当嵌】

〘他マ下一〙 あては・む 〘他マ下二〙
① あるものを他のものの中にうまくおさめ入れる。また、ある物事を他に適用する。ある条件規範などに合わせる。
百学連環(1870‐71頃)〈西周聞書「術の字は、一つの其目的となす所ありて、道を行くの行の字より生ずるものにして、即ち術の形ちをなし、都合克くあてはめるといふ辞義なり」
② あてておく。見込んでおく。
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上「七百町をぬしづかんと、あてはめて置た物」

あて‐はま・る【当嵌】

〘自ラ五(四)〙 ある物事が他のものの中にぴったりおさまる。うまく合う。適合する。
当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉九「此(この)文明の世の中には、とても不可適(アテハマラぬ)(をしへ)なれども」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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