彌頻(読み)いやしく

精選版 日本国語大辞典 「彌頻」の意味・読み・例文・類語

いや‐し・く【彌頻】

連語〙 (「いや」は副詞) いよいよたび重なる。動作がますます繰り返される。連用形は副詞のように用いられた。
万葉(8C後)一九・四一七七「春し過ぐれば 霍公鳥(ほととぎす) 伊也之伎(イヤシキ)鳴きぬ」

いや‐しき【彌頻】

〘形動〙 (動詞「しく(頻)」の連用形に副詞「いや」が付いて一語化したもの) いよいよしきりに起こるさま。
※長能集(1009頃)「いやしきになみうちこすとみえつるはきしの桜の景(かげ)にぞありける」

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