彌蔵(読み)やぞう

精選版 日本国語大辞典 「彌蔵」の意味・読み・例文・類語

やぞう やザウ【彌蔵】

〘名〙
着物の中で握りこぶしをつくり、その手を胸のあたりに置いて、着物を突き上げるようにしたさまを人名のように表わした語。
少年(1911)〈谷崎潤一郎〉「仙吉が臀を端折って肩へ彌造(ヤザウ)を拵へ」
② 転じて、にぎりこぶし。げんこつ。
滑稽本浮世床(1813‐23)初「にぎりこぶしのやぞうでひたいぎはをこすらうとする」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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