弾正庄(読み)だんじようのしよう

日本歴史地名大系 「弾正庄」の解説

弾正庄
だんじようのしよう

現真正町国領こくりよう政田まさだから糸貫いとぬき小弾正こだんじよう一帯にあったとみられる庄園。「中右記」に「治部卿所進院庁之美乃国弾正庄成院庁下文令立券」とあり、白河院庁下文によって立券され、白河院を本家、治部卿源能俊を領家とする当庄が成立した(元永元年八月一一日条)。このとき庄内にとりこまれた「人々領数百町」が問題となったが、関白藤原忠実の意見によってそれらは除外されることになり、現地には院庁庁官が下向することとなった。安貞二年(一二二八)に当庄の本家職は七条院(藤原殖子)から修明門院(藤原重子)に譲られている(同年八月五日付「七条院御領目録」東寺百合文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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