強勢・豪勢・剛勢(読み)ごうせい

精選版 日本国語大辞典 「強勢・豪勢・剛勢」の意味・読み・例文・類語

ごう‐せい ガウ‥【強勢・豪勢・剛勢】

[1] 〘名〙 (形動) (古くは「こうせい」とも)
① 強く盛んな勢い。強く勢いのよいこと。また、勢いの強く盛んなさま。〔易林本節用集(1597)〕
こんてむつすむん地(1610)三「いかなるがうせいをもてきそひきたるとも、おそるる事あるべからず」
② 思い通りになるさま。都合がよいさま。
※洒落本・二日酔巵觶(1784)「今夜強勢(ゴウセヒ)に船が着いた」
③ 程度のはなはだしいさま。
滑稽本東海道中膝栗毛(1802‐09)五「イヤきらなくてもごうせへにいてへかみそりだ」
④ (豪勢) ぜいたくなさま。
※にごりえ(1895)〈樋口一葉〉一「お前なぞは其我ままが通るから豪勢(ゴウセイ)さ」
[2] 〘副〙 非常に。たいへん。
※洒落本・駅舎三友(1779頃)出立あいつ背中もごうせいかたい背中だ、今にこぶしがいたくってならねへ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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