引鳥(読み)ひきどり

精選版 日本国語大辞典 「引鳥」の意味・読み・例文・類語

ひき‐どり【引鳥】

〘名〙
① 春になって帰って行く渡り鳥。《季・春》
俳諧続猿蓑(1698)春「引鳥の中に交るや田螺とり〈支浪〉」
② 鶇(つぐみ)などの小鳥を捕えるための囮にする同種の鳴き声のよい小鳥。〔風俗画報‐二四二号(1901)〕

ひけ‐とり【引鳥】

〘名〙 (「ひけ」は引かれる意) 一羽が飛び立つとそれにひかれて飛び立つ鳥。他に連れだって飛ぶ鳥。
古事記(712)上・歌謡群鳥の 我が群れ往なば 比気登理(ヒケトリ)の 我が引け往なば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android