精選版 日本国語大辞典 「引放」の意味・読み・例文・類語
ひき‐はな・つ【引放】
〘他タ四〙
① 矢などを引いてはなつ。はなちやる。
※万葉(8C後)二・一九九「引放(ひきはなつ) 箭(や)の繁けく 大雪の 乱れて来れ」
② ひっぱってはなれさせる。むりにはなす。
③ 引いてあけはなつ。強くあける。
※落窪(10C後)二「かくぬる所まで入りたちて、うちわり、ひきはなちつらんを、とがめざりつらむは」
④ 間をあける。間隔を置く。また、はなち書きにする。
※源氏(1001‐14頃)早蕨「歌は、わざとがましく、ひきはなちてぞ書きたる」
ひっ‐ぱなし【引放】
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