建藤神社(読み)たてふじじんじや

日本歴史地名大系 「建藤神社」の解説

建藤神社
たてふじじんじや

[現在地名]宇治田原町禅定寺

禅定寺ぜんじようじ川の西岸に鎮座し、祭神天児屋根あめのこやね命。古くは禅定寺の集落が上下に分れていた関係で、神社も上下の二社があり、現在の神社は上建藤神社の社地であるが、歴史的には下建藤神社が古いとも伝える。禅定寺造営年次目録(禅定寺文書)の弘安二年(一二七九)の条に「上下社造営 今度新造也 時神主僧信快阿闍梨」とあり、この折上下の建藤神社の造営が行われたことが知られる。また延宝七年(一六七九)の建藤大明神社殿修理趣意書立(同文書)に「当社建立者、正中二乙丑年也」とあり、これは上建藤社の記録であるから、上建藤社の建立が正中二年(一三二五)とされる伝えもあったことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android