延縮(読み)えんしゅく

精選版 日本国語大辞典 「延縮」の意味・読み・例文・類語

えん‐しゅく【延縮】

〘名〙
① 物を引き延ばしたり、縮めたりすること。
時期を延ばしたり、早めたりすること。
玉葉‐寿永三年(1184)六月二四日「大嘗会臨期延縮之条」

のべ‐しじ・む【延縮】

〘他マ下二〙 のばしたり縮めたりする。自由勝手にする。自分の思う通りにする。また、かけひきをする。
※栄花(1028‐92頃)見はてぬ夢「あべきことども皆おぼし掟て、人の衣袴の丈のべしじめ制せさせ給ふ」

のべ‐ちぢめ【延縮】

〘名〙 のばしたり縮めたりすること。伸縮。のべしじめ。
南方録(17C後)滅後四畳半にて短尺、硯など置て、詩歌等客によりてあることなり。亭主ののべちぢめ肝要也」

のべ‐しじめ【延縮】

〘名〙 のばしたり縮めたりすること。自由勝手にふるまうこと。また、かけひきをすること。
落窪(10C後)一「北の方の御心にまかせて、のべしじめし給ふ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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