庭竈(読み)ニワカマド

デジタル大辞泉 「庭竈」の意味・読み・例文・類語

にわ‐かまど〔には‐〕【庭×竈】

土間につくりつけたかまど
江戸時代、奈良地方で、正月三が日入り口の土間にかまどをつくり、その周辺一家の者が集まって飲食した風習

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「庭竈」の意味・読み・例文・類語

にわ‐かまど には‥【庭竈】

〘名〙
① 昔、一月一日から三日までの間、入口の土間に新しいかまどを築いて火をたき、家中の者や奉公人たちが集まり、餠や酒を飲食して遊んだ正月の行事。奈良地方の風習。庭いろり。《季・新年》
※俳諧・崑山集(1651)一春「庭かまとへっついたちの始哉〈元晴〉」
② 土間につくりつけのかまど。また、広庭に設けたかまど。
咄本・私可多咄(1671)三「さる所の庭かまとに、夜の間に松茸何本もはへたり」

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