庭田遺跡(読み)にわたいせき

日本歴史地名大系 「庭田遺跡」の解説

庭田遺跡
にわたいせき

[現在地名]酒田市庭田 中村

庭田集落北東、標高九メートルの水田にあり、城輪柵きのわのさく遺跡の西一・二キロにあたる。平安時代の官衙であるが、室町時代までの遺物を出土した。昭和五七年(一九八二)の発掘調査により、掘立柱建物一二棟・掘立柱列一条・井戸二基・土壙五七基・溝二六条とピットが検出された。身舎の柱間は四―六間とやや大型で、礎板をもつ建物が多い。八脚門は直径四三センチの丸柱で、一〇世紀中葉から一一世紀の時期を示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android