底至(読み)そこいたり

精選版 日本国語大辞典 「底至」の意味・読み・例文・類語

そこ‐いたり【底至】

〘名〙
外観はそれほど美しくはないが、表面に出ないところが念入りにできており、精巧なこと。
武野燭談(1709)一四南天の実に珊瑚珠を磨らせて、悉く縫付けさせたる底(ソコ)至りに、難波屋が負けじとなり」
② 底までとおること。徹底していること。
黄表紙・一生入福兵衛幸(1789)「何もかも底至り、酒も少しなりて」

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