床島村(読み)とこしまむら

日本歴史地名大系 「床島村」の解説

床島村
とこしまむら

[現在地名]大刀洗町三川みかわ 床島

筑後川右岸、鳥飼とりかい村の東に位置し、西部佐田さだ川が注ぐ。天正年間(一五七三―九二)豊臣秀吉が当地の筑後川渡場を越えた際、船を宰判し、道筋の案内に勤めた重松浄春が当村代官に任じられ、代々庄屋職を世襲したという(旧家由緒書)。久留米藩領古図に床島村とみえる。本高は六八石余(元禄国絵図)。「在方諸覚書」では古高一五〇石余・役高一七二石余。享保一二年(一七二七)の本地夏物成帳(中村家文書)では大麦一二石八斗余・小麦七石七斗余・菜種五石一斗余。同一八年の飢饉では「大体畠作業は万作、其外蕎・麦・芋・ひへ・大こん等大体上作の上高直故例年五増倍」に売れたという(石原家記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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