広田 盛正(読み)ヒロタ モリマサ

20世紀日本人名事典 「広田 盛正」の解説

広田 盛正
ヒロタ モリマサ

大正・昭和期の園芸



生年
明治25(1892)年4月1日

没年
昭和48(1973)年2月22日

出生地
岡山県上道郡浮田村(現・岡山市)

学歴〔年〕
岡山中学校〔明治45年〕卒

主な受賞名〔年〕
岡山県知事表彰〔昭和31年〕,山梨県知事表彰〔昭和31年〕,黄綬褒章〔昭和36年〕,勲五等双光旭日章〔昭和41年〕,山陽新聞賞〔昭和45年〕

経歴
浮田村役場に勤務の傍らで果樹栽培を行い、役場を退職した後は園芸に専念した。大正2年外国産ブドウの優秀さに感銘を受けたのを機に、ブドウの新品種開発を志し、世界各国から130種以上の品種を取り寄せて交配試験を行った。試行錯誤の末、14年山梨産の甲州三尺とマスカット・オブ・アレキサンドリアを交配し、新品種「ネオマスカット」を開発。さらに昭和28年には甲州三尺とマスカット・ハンブルグとを用いて「高千穂」(のちヒロハンブルグに改称)を生み出した。これらの優秀性は全国的に認められ、我が国における果樹農業の発展に大きく寄与した。園芸功労者として昭和31年岡山県知事表彰、昭和36年黄綬褒章、昭和45年山陽新聞賞などを受賞。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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