平岡八幡宮(読み)ひらおかはちまんぐう

日本歴史地名大系 「平岡八幡宮」の解説

平岡八幡宮
ひらおかはちまんぐう

[現在地名]右京区梅ヶ畑宮ノ口町

高尾たかお(高雄)に通ずる周山しゆうざん街道に面して鎮座祭神は応神天皇。別称をうめはた八幡といい、梅ヶ畑一帯の土産神。「神護寺略記」の平岡神宮の項に「奉置八幡大菩薩御形像一鋪大師御筆第二伝云々、承平実録帳委細在之」とあり、「諸社根元記」には大同四年(八〇九)一二月に「自宇佐宮向神護寺」とある。また同記には「同年奉請平岡之山崎、建久元年文覚上人尋古迹立御殿了、貞応元年浄覚上人被下壇、今社頭是也、社頭安置之御形像者弘法大師御筆第二也、写本第一本堂内陣安置、文治年中写本、託摩先生筆云々、号互移御影、安置内陣御帳中、仍二本有之」とあって、大同四年空海が神護じんご(現右京区)鎮守として豊前宇佐うさ(現大分県宇佐市)の分霊を当地に勧請したのが起りで、「神護寺旧記」にも「夫神護寺者、八幡大菩薩之御願、弘法大師之旧跡也」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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