常法寺(読み)じようほうじ

日本歴史地名大系 「常法寺」の解説

常法寺
じようほうじ

[現在地名]小谷村大字北小谷 来馬

鬼来きらい山常法寺は、明暦三年(一六五七)以来現大町おおまち市大字大町の曹洞宗霊松れいしよう寺末寺となっているが、古くは真言宗鬼来山薬師院と号したとの寺伝がある。天正八年(一五八〇)四月二〇日付の武田勝頼安堵状(倉科文書)にみえる「来馬寺分壱貫五百文」は、常法寺の寺領をさすものと考えられる。

明治四四年(一九一一)に当寺の南西にある稗田ひえだ山が崩落したが、その砂泥流はひめ川を流下してきて、それにより当寺の寺地前面もまた決壊した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android