帯状都市(読み)たいじょうとし

百科事典マイペディア 「帯状都市」の意味・わかりやすい解説

帯状都市【たいじょうとし】

ある幅をもって帯状に発達した都市河川海岸にはさまれた地域,重要道路沿いなどにできる。都市計画においては一つの理想形として緑地交通幹線の両側に工場地域,住宅地域を配する基本形が考えられているが,道路への負担が大きく,騒音,交通の危険などの問題がある。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の帯状都市の言及

【都市計画】より

…彼の都市計画案がそのまま実現した例は,シャンディガールなどわずかで,ほとんどないといってよいが,今日の都市計画とくに既成市街地の再開発に与えた影響は見のがすことができない。このほかソリア・イ・マータArturo Soria y Mata(1844‐1920)やミリューチンNikolai Aleksandrovich Milyutin(1889‐1942)によって提案された帯状都市,T.ガルニエ提案の工業都市,ゲッデスPatrick Geddes(1854‐1931)の計画理論,F.L.ライトのブロード・エーカー,C.ジッテ,チーム・テン,リンチKevin Lynch(1918‐ )の都市設計論など数多くの独創的な理想都市の提案がある。
【近代都市計画の発達】
 現代の都市計画は産業革命以後,資本主義の発達に伴う急激な都市化に対応し,深刻化する都市問題に解決を見いだそうとする社会・経済の流れの中で成長した。…

※「帯状都市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android