20世紀日本人名事典 「帯刀 貞代」の解説
帯刀 貞代
タテワキ サダヨ
昭和期の婦人運動家,婦人問題研究家
- 生年
- 明治37(1904)年6月7日
- 没年
- 平成2(1990)年3月31日
- 出生地
- 島根県飯石郡掛合村(現・掛合町)
- 別名
- 別姓=織本
- 学歴〔年〕
- 松江市立女子技芸学校〔大正9年〕卒,島根女子師範中退
- 経歴
- 小学校代用教員を勤め、大正13年上京。本郷のカフェで働き、14年織本侃と結婚(昭和9年離婚)。夫と共に日本労農党に入り労働運動を続ける。昭和2年全国婦人同盟(のち無産婦人同盟)を結成し、書記長となる。「女人芸術」にも数々の評論を発表。また4年には女工たちの教育のために東京・亀戸に“労働女塾”を開く。その後、無産運動に加わり2度検挙される。戦後は、文筆活動により女性解放のために活躍。37年新日本婦人の会結成呼びかけ人の一人となり、代表委員を務める。著書に「日本の労働婦人問題」「これからの婦人」「日本の婦人」「ある遍歴の自叙伝」など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報