川辺八幡神社(読み)かわべはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「川辺八幡神社」の解説

川辺八幡神社
かわべはちまんじんじや

[現在地名]玉川村川辺 宮ノ前

北の蒜生ひりゆうとの境の丘陵地に位置し、西側を国道一一八号が南北に走る。主祭神は誉田別命で、旧村社。宗教法人名は八幡神社。社蔵文書によれば、永承六年(一〇五一)源頼義・義家父子や源頼遠・有光父子らが、奥州安倍一族追討の折(前九年の役)に「中野丸山藤田」(現石川町)に陣し、山城石清水いわしみず八幡宮から勧請して戦勝を祈願したのが当社の起源とされる。のち有光は石川庄を与えられて石川氏を称し、以後石川氏の氏神として、また石川庄内の八幡神社の総本社として崇敬される。建武三年(一三三六)三月三日の石川光念寄進状(川辺八幡神社文書)によれば、同二年三月に「石川庄河辺八幡宮」が結城親朝による兵火で焼失したため、社壇再興料として白河庄内成田なりた(現鏡石町)の伊具駿河入道後家跡が神主太郎四郎に寄進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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