川場郷(読み)かわばごう

日本歴史地名大系 「川場郷」の解説

川場郷
かわばごう

現川場村内の薄根うすね川およびその支流さくら川・溝又みぞまた川流域一帯をさした中世の称。河波・川波などとも記した。文和三年(一三五四)七月二四日の吉祥きちじよう寺宛大友氏時寄進状(吉祥寺文書)に利根庄内「上河波村」とみえる。吉祥寺は門前もんぜんにあり、大友氏泰が創建した寺。応安三年(一三七〇)二月一五日の吉祥院大拙祖能留書(同文書)に吉祥寺の所在地を記して「利根之庄川波郷」とみえる。下って天正七年(一五七九)一二月二六日の武田家朱印状(北条文書)で「河場吉祥寺分」と「河場一かた」が小中彦兵衛尉に宛行われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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