川中で尼剥ぐ(読み)かわなかであまはぐ

精選版 日本国語大辞典 「川中で尼剥ぐ」の意味・読み・例文・類語

かわなか【川中】 で 尼(あま)(は)

無力な者に乱暴を加える。無残なことをすることをたとえていった。
咄本・軽口御前男(1703)二「ある比丘尼賀茂川にゆきかかり、水たかければ川越(かわごし)をやとひ、鳥目五銭の約束にてこしけるが、真中深みにて、〈略〉『先ここ迄が五文、むかひまでは拾文、あとへもどりますれば弐拾文』といふ。比丘尼聞て、『悉皆それは川中(ナカ)あまはぐやうな事じゃ』といはれた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android