川上(山口県)(読み)かわかみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「川上(山口県)」の意味・わかりやすい解説

川上(山口県)
かわかみ

山口県北部、阿武郡(あぶぐん)にあった旧村名(川上村(そん))。現在は萩市(はぎし)の南東を占める地域。旧川上村は、2005年(平成17)萩市と合併した。防府(ほうふ)と萩市街地を結ぶ国道262号が地域の西端を通る。地域の87%が山林で、スギヒノキアカマツの良材を産出する。1975年(昭和50)県下最大の県営阿武川ダムが建設され、205戸の民家水没、民具類が阿武川歴史民俗資料館に展示されている。村内に自生するユズナンテンは例の少ない群生地として国の天然記念物。県立自然公園長門峡(ちょうもんきょう)の渓流はアユ釣りで知られ、湯ノ瀬温泉がある。

三浦 肇]

『『川上村誌』(1964・川上村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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