嵩張(読み)かさばる

精選版 日本国語大辞典 「嵩張」の意味・読み・例文・類語

かさ‐ば・る【嵩張】

〘自ラ五(四)〙
① 物の、空間を占める割りが大きくなる。容積が大きくなる。嵩取る。がさばる。かさまる。
※雑俳・末摘花(1776‐1801)初「女中のはかさばらぬので持ったもの」
虞美人草(1907)〈夏目漱石一四成程(なるほど)嵩張(カサバル)割に軽いもんだね」
② 転じて、費用などが多くかかる。
北欧の夏(1946)〈正宗白鳥〉「日本旅行者は滞在費の嵩張(カサバ)るのに弱らされる訳であった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報