島村 盛助(読み)シマムラ モリスケ

20世紀日本人名事典 「島村 盛助」の解説

島村 盛助
シマムラ モリスケ

大正・昭和期の英文学者 山形高等学校教授。



生年
明治17(1884)年8月9日

没年
昭和27(1952)年4月22日

出生地
埼玉県南埼玉郡百間中村(現・宮代町)

別名
別名=島村 苳三(シマムラ トウサン)

学歴〔年〕
東京帝大文科大学英文科〔明治42年〕卒

経歴
埼玉県の旧家に生まれる。東京帝大で英文学を学び、夏目漱石に師事した。下野中、埼玉中勤務を経て、大正9年山形高教授。11〜12年英国に留学。昭和19年退官。24年埼玉大学講師。この間、明治43年「ホトトギス」に小説「残菊」を発表。また読売新聞に「貝殻」を連載した。昭和5年から岩波書店初の語学辞典である「岩波英和辞典」編纂参画、11年刊行。15年アーノルド「亜細亜の光」を翻訳、島村苳三名義で出版した。晩年ミルトン失楽園」の翻訳に取り組み、完成させた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報