岩谷館跡(読み)いわやだてあと

日本歴史地名大系 「岩谷館跡」の解説

岩谷館跡
いわやだてあと

[現在地名]大内町岩谷麓

岩谷麓いわやふもとの西、古館ふるたて山にある中世の館跡。本丸は東西一町二〇間、南北四〇間余、二の丸は東西三〇間、南北二〇間余の広さという(羽後国由利郡村誌)。館の築造・推移については十分明らかでないが、中世末岩屋氏が由利十二頭の一人としてこの地方を領した時の居館であった。

元和八年(一六二二)八月由利郡を支配していた最上義俊が改易され、最上氏に臣従していた岩屋右兵衛朝繁も所領召上げとなり、同年九月秋田藩の戸村十太夫らが城を受け取り、破毀した(秋田県史、「先祖日記」高野家文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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