岩爪村(読み)いわづめむら

日本歴史地名大系 「岩爪村」の解説

岩爪村
いわづめむら

[現在地名]西都市岩爪

鹿野田かのだ村の南に位置する。集落は村の北にあり、佐土原さどわら(現佐土原町)へ抜ける山道が通る。近世領主変遷妻万つま村に同じ。かつては鹿野田村のうちで、近世の郷村帳類では同村の村高のなかに含まれて高付された。当村が鹿野田村から分郷した時期は明確ではないが、地内岩爪神社の境内にある享保九年(一七二四)石碑には「岩爪邑」と刻まれている。安政期(一八五四―六〇)佐土原藩地方覚(日高文書)では鹿野田村とは別記され、同覚の諸名百姓祝庄屋へ米被下極の項では高二九七石に対して御蔵田畑高二九七石余とあり、すべて蔵入地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android