岩本社・橋本社(読み)いわもとしや・はしもとしや

日本歴史地名大系 「岩本社・橋本社」の解説

岩本社・橋本社
いわもとしや・はしもとしや

ともに上賀茂社の境内摂社。岩本社は片山御子かたやまみこ神社と賀茂山口やまぐち神社の間にあり、岩の上に社があるところから岩本社と称するといい、橋本社は二の鳥居北の御手洗みたらし(明神川)に架かる橋のたもとに鎮座するところからの称という(山城名勝志・山州名跡志)。両社は古くから、それぞれ在原業平・藤原実方を祭神とすると考えられていたようで、「徒然草」六七段も次のように記す。

<資料は省略されています>

この説に対し、のち吉田兼満は「神祇拾遺」で、岩本社の祭神を住吉明神、橋本社の祭神を浦明神とする。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報