岩尾神社(読み)いわおじんじや

日本歴史地名大系 「岩尾神社」の解説

岩尾神社
いわおじんじや

[現在地名]福崎町東田原

雲津くもづ川の左岸にある。祭神は天八意思慮兼神・大山咋神・大国主神。旧村社。播磨国造が奉祀したというが(神崎郡誌)、不詳。正暦二年(九九一)慶芳内供が神積じんしやく寺を創建したとき、現在地に社殿を建て文殊像を安置して寺の鎮守とした。それ以来田原の文殊とよばれるようになったという。「播磨鑑」の神積寺の項に「鎮守社 岩尾大明神祭神田原文殊也」と記される。慶長年間(一五九六―一六一五)姫路藩主池田輝政は神積寺の不動院快祐に命じて前殿・拝殿鳥居などを造修させ、同一六年に落成した(神崎郡誌)。拝殿前の石造鳥居には慶長一六年一一月一九日、本願快祐の造立銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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