岩代(和歌山県)(読み)いわしろ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩代(和歌山県)」の意味・わかりやすい解説

岩代(和歌山県)
いわしろ

和歌山県中部、日高郡みなべ町の一地区。熊野街道(国道42号)に沿い、JR紀勢本線(きのくに線)岩代駅がある。結松(むすびのまつ)の伝説地として知られる。658年(斉明天皇4)謀反の疑いで紀温湯(きのぬるゆ)に送られた有間皇子(ありまのおうじ)は、この地で「磐代(いわしろ)の浜松が枝を引き結び真幸(まさき)くあらばまた還(かえ)り見む」(『万葉集』)と詠んだ。「結び松」や記念碑がある。また、岩代大梅林には約2万本のウメが植栽されている。

[小池洋一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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