岡山寺(読み)おかやまじ

日本歴史地名大系 「岡山寺」の解説

岡山寺
おかやまじ

[現在地名]岡山市磨屋町

光珍こうちん寺の東側にある。天台宗、山号金光山。本尊千手観音。岡山寺観音坊と通称する。「備陽国誌」によると本寺は金山かなやま寺。慶安五年(一六五二)までは岡山寺として光珍寺と一寺であった(→光珍寺。文禄四年(一五九五)備前国四拾八ヶ寺領并分国中大社領目録写(金山寺文書)に岡山寺として寺中の観音堂の寺領三〇石が載る。「撮要録」に金光山岡山寺院主観音坊、寺中清鏡せいきよう寺・徳元院・一乗院・本住院とあり、寺領は延宝二年(一六七四)池田綱政が観音坊に宛てて津高つだか一之宮いちのみや村のうち四〇石を寄進し、清鏡寺へは先規のごとく遣わすべしとみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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