山裏村
やまうらむら
[現在地名]日之影町見立、高千穂町上岩戸
七折村の北に位置し、南は岩戸村（現高千穂町）。五ヶ瀬川の支流日之影川・岩戸川上流域の山間地にある。高千穂一八ヵ郷の一。天正一二年（一五八四）七月、島津家部将の宮崎城主上井覚兼は鹿児島の殿舎造営用の槙材木を山裏に申付けており、これは当地のことと思われる（上井覚兼日記）。寛永一一年（一六三四）の指出（国乗遺聞）に山浦村とみえ、高一二五石余。万治四年（一六六一）の延岡藩村高内検高覚によると内検高一六五石余。延享四年（一七四七）の延岡藩領郷村高帳によると本田高一六二石余・新田高三四石余（うち改出一四石余）。明治二年（一八六九）の竈数石高人別調帳によれば本田高に変化はなく、新田高三五石余。宝永七年（一七一〇）の高千穂一八ヵ村勘文一紙（矢津田家文書）によれば畑数六九町二反余・分米一九六石余。元禄一一年（一六九八）の万覚帳（甲斐家文書）では竈数一三九（うち不役五）。文政一一年（一八二八）の宗門人別改帳（内藤家文書）では人数九三六。延享四年の高千穂中万御蔵品納覚（佐保家文書）によると、茶（上・下）・中苧・渋・真綿・漆などが延岡藩に納められていた。
山裏村
やまうらむら
[現在地名]日南町笠木
大草山（九一六・七メートル）のほぼ東麓、北流する笠木川の最上流部左岸に位置し、両岸に山が迫る。水田は川岸に階段状につくられ、北は大原村、東の山道をとれば大入峠道と合流して矢戸村に至る。拝領高は四四石余、本免は五ツ五分。正保国絵図に山浦村とみえる。天保郷帳では高九三石余となっており、鑪山による鉄穴流しの跡地を耕地化した増高と思われる。
山裏村
やまうらむら
[現在地名]高千穂町上岩戸、日之影町見立
岩戸村の北東に位置する。五ヶ瀬川の支流日之影川・岩戸川上流域の山間地。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
