山綱村(読み)やまつなむら

日本歴史地名大系 「山綱村」の解説

山綱村
やまつなむら

[現在地名]岡崎市山綱町

村域北部を通る東海道南側を南北に通る西郡にしのこおり道沿いに集落がある。東は本宿もとじゆく村、西は羽栗はぐり村、南は坂本さかもと(現蒲郡市)と各々山で接し、北は東海道および里道で舞木まいぎ村と接する。古代、「和名抄」記載の額田郡八郷中の駅家うまや郷に属すという。天平勝宝二年(七五〇)四月一九日の正倉院文書に「参河国額田郡山綱駅家戸主物部刀良戸口」とあり、同じ頃の伊場木簡三〇号にも「山豆奈駅家」とある。中世には山中やまなか郷に属した。永禄五年(一五六二)松平元康は、上之郷かみのごう(現蒲郡市)城主鵜殿長照を攻める際に、山綱郷の百姓に案内の先導を命じている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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