山稲荷御旅所跡(読み)さかきやまいなりおたびしよあと

日本歴史地名大系 「山稲荷御旅所跡」の解説

山稲荷御旅所跡
さかきやまいなりおたびしよあと

[現在地名]盛岡市愛宕町

薬園の南隣にあり、同園よりの分地。盛岡城内三社のうちの榊山稲荷(現在の所在地は北山二丁目)の御旅所、社領三駄四人扶持、神主鈴木但馬、祭日八月一八日より二〇日(内史略本「盛岡砂子」)。下小路稲荷とも称された。享保二〇年(一七三五)九月に御旅所の造営がなされ、同月一八日に遷座があり、これより例年神輿渡御が行われた(同書)。「内史略」によると、盛岡藩八代藩主南部利視の代の元文二年(一七三七)の造立の際には、城内稲荷神輿の渡御があり、盛岡二三町の練物や旗の類が出て、祭礼には諸国から芝居人が集まり、参詣人が群集した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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