山田原遺跡(読み)やまだばらいせき

日本歴史地名大系 「山田原遺跡」の解説

山田原遺跡
やまだばらいせき

[現在地名]袋井市山田

磐田原台地北端に点在する旧石器時代後期の遺跡。山田原I遺跡からV遺跡までの総称。このうち山田原II遺跡が昭和五八年(一九八三)から同五九年にかけて発掘調査され、ナイフ形石器文化期に属する石器製作跡一〇ヵ所以上、調理跡と思われる焼け石の集合場所(礫群)二六ヵ所、食料貯蔵に使ったような穴(土坑)一基、火を焚いた跡と思われる炭粒の集中域四ヵ所のほかに、作業台のような人頭大の石(配石)が検出されている。これらの分布から、石器製作跡・礫群・配石・炭粒の集中域から構成される居住域が四ヵ所ぐらいあったと考えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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