山本氏館跡(読み)やまもとしやかたあと

日本歴史地名大系 「山本氏館跡」の解説

山本氏館跡
やまもとしやかたあと

[現在地名]上富田町市ノ瀬

行者ぎようじや山の北麓、下平野しもひらの河岸段丘の縁辺にある。北は富田川に臨む絶壁、東・西は浸食谷が深く迫り、自然の外堀を形成する地形を巧みに利用した要衝に占地し、南に堀切を設け、全体の規模は方一町に及ぶ。付近を熊野街道中辺路が通る。寛延三年(一七五〇)の古城跡名所旧跡書上(三栖家蔵)に「山本主殿頭下屋舗共附城共申一ケ所、下平野ニ御座候、是ハ東西南二重堀、北後ハ川よ里巌壁高く峙嶮岨ニ御座候、已前ハ藪生立御座候処三十年前洪水にて崩落只今ハ藪無御座候」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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