屋内村(読み)やないむら

日本歴史地名大系 「屋内村」の解説

屋内村
やないむら

[現在地名]三刀屋町高窪たかくぼ

標高二〇〇メートルほどの台地上に開けた村のため水利が悪く、溜池が点在する。東は法師田ほうしだ村。元亨元年(一三二一)一二月三日の三刀屋郷惣地頭光信代宗慶和与状(佐方文書)では「郷内矢那井以下村々事」とみえ、この頃矢那井村は三刀屋郷内の一分地頭諏方部(諏訪部)義助の所領であった。諏訪部氏は承久の乱の功により三刀屋郷の新補地頭として補任し、天正(一五七三―九二)末まで当地方を治めた。この間屋内村を含む現在の高窪地区は分家筋の一族によって治められていたようである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android