居箱・居函(読み)すえばこ

精選版 日本国語大辞典 「居箱・居函」の意味・読み・例文・類語

すえ‐ばこ すゑ‥【居箱・居函】

〘名〙 (座席そばにすえ置く箱の意) 法会を行なう場所にすえ置く長方形木製の箱。外側に薄い金属板を張り、内面は錦や綾の切れ、または紙を張ったもので蓋(ふた)はない。法会の時、導師の僧の左脇机に置き、表白(ひょうびゃく)、次第、経巻説教原稿などを入れるのに用いる。
※栄花(1028‐92頃)音楽「又十余ばかりの小法師ばらのいとをかしげなるが〈略〉すゑはこ・草座などいふ物ども持(も)たり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android