尼子村(読み)あまごむら

日本歴史地名大系 「尼子村」の解説

尼子村
あまごむら

[現在地名]甲良町尼子

在士ざいじ村の西、下之郷しものごう村の北にある。天正一九年(一五九一)四月二七日の御蔵入目録(林文書)に村名があり、高二千三二八石余。慶長高辻帳に高二千五八六石余。元禄八年大洞弁天寄進帳では男五一一・女五九六、寺社方男九・女七。当村は彦根藩領第二の石高を有していた。天保七年(一八三六)の飢饉時の文書では家数二八一、一五の組があり、それぞれ組頭と惣代が置かれ、これを統括する庄屋と二名の横目および非番庄屋がいた。各組は約二〇戸からなり、組頭は慶応二年(一八六六)の組織帳控によれば竹年貢・割木代・畑年貢などの貢租関係や、飢饉対策の貯米の利息の処理、拝借金などの取立てや村方への納入などの仕事をしていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android