尻込・後込(読み)しりごみ

精選版 日本国語大辞典 「尻込・後込」の意味・読み・例文・類語

しり‐ごみ【尻込・後込】

〘名〙
① 馬が前へ進むのをいやがって、後ろへさがること。
御伽草子羅生門(岩波文庫所収)(室町末)上「むちに驚き広庭に躍り出、しりこみしてはねまはる」
② ためらってぐずぐずすること。おじけること。ちゅうちょ。逡巡
仮名草子浮世物語(1665頃)三「此様な恥を掻いた事は無ひ。念も無ふ出づる事ではないと言ふて、尻(シリ)ごみするを」

しり‐ご・む【尻込・後込】

〘自マ五(四)〙 しりごみをする。ためらう。逡巡する。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春「『だって、バイオリンは…』と園枝は後込(シリゴ)む」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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