尻をまくる(読み)しりをまくる

精選版 日本国語大辞典 「尻をまくる」の意味・読み・例文・類語

しり【尻】 を まくる

着物の裾(すそ)をまくって尻を出す。走り出すときのさまなどにいう。
咄本・鼠の笑(1780)さるかに「さるが、かにのところへ見まいに行きければ、れいのとをり、いろりより、たまごはねつき、尻をまくってにげる所を、はちがさす」
本性(ほんしょう)を現わして喧嘩腰になる。居直る。
世相(1946)〈織田作之助〉二「不良少年はお前だと言はれると、〈略〉何だいと尻を捲くるのがせめてもの自尊心だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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