小鋪谷村(読み)こしきやむら

日本歴史地名大系 「小鋪谷村」の解説

小鋪谷村
こしきやむら

[現在地名]上尾市小敷谷こしきや

平方ひらかた村の東にある。村名は小敷谷・小敷屋とも記され(「風土記稿」など)、小敷谷村・下小敷谷村に分けて記されることもあった(天保一四年「御地頭所様高覚帳」清水家文書)。足立郡石戸いしと領に属する(風土記稿)。天正一八年(一五九〇)九月七日の旗本牧野半右衛門(康成)に宛てられた伊奈忠次知行書立(「牧野家譜」京都府舞鶴市立西図書館蔵)に「こしきや」とあり、「此内に小林村」の注記がある。小林こばやしは当村南西部にあたる。田園簿では田四五石余・畑七〇石余、岩槻藩領。国立史料館本元禄郷帳では幕府領と旗本松平氏・牧野氏の三給。「風土記稿」成立時には川越藩領と牧野領の二給。だが幕府領は貝塚かいづか村と同様、明和七年(一七七〇)一部が川越藩領となり、天保二年(一八三一)から同一三年まで出羽山形藩(旧川越藩主秋元氏)領であった可能性がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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