小野善助(読み)おの ぜんすけ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小野善助」の解説

小野善助 おの-ぜんすけ

1831-1887 幕末-明治時代実業家
天保(てんぽう)2年生まれ。京都の豪商の8代目をつぎ,生糸販売,両替業などをいとなむ。維新時小野組を組織して新政府の為替方となり,巨額の資金を調達。明治6年三井高福(たかよし)らと最古の銀行である第一国立銀行(第一銀行の前身)を設立三井家ときそったが,経営に失敗し,7年に破綻(はたん)した。明治20年1月23日死去。57歳。京都出身。名は包賢。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の小野善助の言及

【小野組】より

…1662‐63年(寛文2‐3)ころ次男の主之が盛岡に下り,近江屋を称し,村井権兵衛を名乗った。甥の子供である盛岡紺屋町の井筒屋の小野善助(1708上洛),京都の鍵屋の小野権右衛門,南部で〈紺印〉の祖となった小野清助などがこれに協力した。小野一族は繰綿,木綿,古手などの雑品を南部にもたらし,砂金,紅花,紫根,生糸などを上方,江戸に送って利益を得て,南部に定住し,質屋,酒・みそ・しょうゆの製造販売をした。…

※「小野善助」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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