小部村(読み)こべむら

日本歴史地名大系 「小部村」の解説

小部村
こべむら

[現在地名]土庄町小部

大部おおべ村の東に位置し、近世大部郷の枝村。南には嶮岨けんそ山系の山々がそびえ、北は瀬戸内海に面する。集落中央をひがし川が北流する。慶長一〇年(一六〇五)の小豆島全図には東小部村とある。延宝五年(一六七七)網廻船運上積帳(足守木下家文書)には当村の鯖立網三帖を記す。宝暦明細帳によると、高九六石余・反別一五町四反余(田三町二反余・畑一二町一反余)、船数二一。

小部村
おべむら

[現在地名]波方町小部

現波方町の西部いつき灘小部湾に位置する。東は波方はがた村に接し、西は海に面し、南は樋口ひのくち村、北は馬刀潟まてがた村にそれぞれ接する。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)には村名はみられず、波方村の一部であった。元禄十二年野間郡小部村御田畑地組帳の存在から、元禄一二年(一六九九)以前に波方村から分離独立したことは明らかである。ただし天保郷帳(一八三四)には小部村の名はみえない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報