小船津村(読み)こぶなつむら

日本歴史地名大系 「小船津村」の解説

小船津村
こぶなつむら

[現在地名]鹿島市大字じゆう小舟津こぶなつ一帯

石木津いしきづ川の北、中川の南にあり、有明海に面する。正保絵図に村名がみえる。

天保郷帳には「小船津村 千二百十四石五斗一升五合」とあるが、天保三年(一八三二)の鹿島私領村々畝数石高帳には「田畑屋敷 三拾町二段五畝拾九歩 地米 二百七拾石四斗九合」とあり、ほかに犬王袋いぬおうぶくろ(地米二五六石四斗九升四合)世間せけん(地米三一七石七斗四升四合)五丁分ごちようぶん(地米一二七石六斗五升八合)もあげてある。したがって天保郷帳の小船津村はこの犬王袋村・世間村・五丁分村に小船津村、さらに重ノ木村を含めていると思われる。

小船津村
こふなつむら

[現在地名]大牟田市下白川町しもしらかわまち一―二丁目

横須よこす村の東、長溝ながみぞ(堂面川)の下流左岸にある。北は手鎌てがま村。元和六年(一六二〇)以降柳川藩領。同七年の郡村帳に小舟津村とあり、玄蕃高一六二石余・新田高五石余、小物成は野手米三斗余・樹木米八升余。万治三年(一六六〇)の忠茂公御代之分限帳(渡辺家史料)によれば、村内に清田権左衛門・立花孫左衛門の知行地があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android