小竹浜(読み)こだけはま

日本歴史地名大系 「小竹浜」の解説

小竹浜
こだけはま

[現在地名]石巻市小竹浜

牡鹿おしか半島の基部に近い突出部の南端凹部に立地し、北は佐須浜さすのはま北東折浜おりのはまに続く漁村。前九年の役に敗れた安倍氏の一族が住みついたとも、後三年の役後、源義家の家臣数名がこの地に踏みとどまったとも伝える(石巻市史)。慶長一六年(一六一一)スペイン艦隊司令官セバスチャン・ビスカイノは「金銀島探検報告」に「全く風を受けず、水深き良港あり、千トン以上の船も碇泊することを得べし。此所にCondaque(小竹)と称する村あり、此港をサンタ・マルガリタと命名せり」と記している。正保郷帳に畑方のみ記され高二七五文で、柴山と注記される。「牡鹿郡万御改書上」によれば、元禄年間(一六八八―一七〇四)には、東西五町四〇間、南北一町五七間で、田代はなく、畑一貫六五三文・海上高二貫七九三文、人頭三七人、人数男一九一・女一三一、三間に五間の穀改番所があり、小竹浜在家は東西四七間、南北五七間であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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