小石原泉遺跡(読み)こいしわらいずみいせき

日本歴史地名大系 「小石原泉遺跡」の解説

小石原泉遺跡
こいしわらいずみいせき

[現在地名]豊前市小石原

佐井さい川下流の沖積平野に立地し、旧石器時代後期から平安時代後期の複合遺跡。中心は弥生時代後期―終末期、古墳時代後期、平安時代後期で、平成五年(一九九三)から同七年にかけて調査された。弥生後期―終末期の遺構には二〇〇軒余の竪穴住居跡があり、この地域の拠点集落である。また形式は不明ながら後漢鏡も出土した。古墳時代後期では二五〇軒余の竪穴住居跡、一五〇棟余の掘立柱建物跡があり、なかでも壁付の煙道遺構をもつ竪穴住居跡が二〇棟余もまとまって確認されて注目された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報