小梅瓦町(読み)こうめかわらまち

日本歴史地名大系 「小梅瓦町」の解説

小梅瓦町
こうめかわらまち

[現在地名]墨田区向島むこうじま一丁目

源森げんもり川北岸にあり、対岸は森川氏屋敷、北は小梅村、西は南本所元みなみほんじよもとかわら町、東は古上水こじようすい川。もとは小梅村の内であったが、万治年間(一六五八―六一)田地が武家屋敷用地として上地となったため、この地を所持していた者たちが寛文年間(一六六一―七三)に残りの地の居屋敷を町屋としたい旨代官に願出て許された。宝永三年(一七〇六)家作改御免となって全百姓地が町屋敷となり、正徳三年(一七一三)町奉行・代官両支配となった。町名耕地を失い瓦焼を生業としたことに由来するという。町内間数は総小間六八間、総坪数一千四六四坪余で間数は南本所元瓦町と入組む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android