小曾川村(読み)おそがわむら

日本歴史地名大系 「小曾川村」の解説

小曾川村
おそがわむら

[現在地名]越谷市小曾川

砂原すなはら村の西に位置し、北は元荒川で限られる。永禄六年(一五六三)閏一二月、小曾河小五郎は虎松丸から亀戸かめいど(現東京都江東区)の内の小村江備前守分を宛行われている(同月二九日「虎松丸印判状写」武州文書)。小曾河氏は当地を本領(名字の地)とする武士とみられる。田園簿に村名がみえ、高は田方三二二石余・畑方一三三石余、幕府領。寛文四年―天和二年(一六六四―八二)領主越巻こしまき村に同じ。同年幕府領となるが、元禄一一年(一六九八)一部が旗本武蔵・同高林に与えられ、同一三年にはさらに幕府領の一部が旗本芝山領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報